2017-06-16

雨の中の花

仕事をふたつこなし、子供が生まれて100日が経過したのでお祝いのために買い物に行った。スーパーのレジに並んでいたとき、ガラスの外の雲行きが怪しくなり、後ろに並んでいた主婦たちが「ゲリラ豪雨ですって」と誰かと携帯で電話をしている。ゲリラも豪雨もいずれもかなり乱暴な印象をうける単語だが、東南アジアでは一般的にこうした突発的な雨はスコールと呼ばれ、驟雨や夕立といった単語よりもわたしはそちらのほうが好きだ。そもそもこうした突発的な豪雨が増えたのは温暖化と呼ばれている気象変動のせいだと理解しているのだが、わたしたちの国も少しずつ熱帯化していくのだろうか。南極や氷河の氷がとけてあちこちが亜熱帯化して生態系が変わってゆく悪くない未来なのかもしれないが、あちらの動植物は毒が強いものが多いので、そういう意味ではかなり過ごしにくくはなるように思う。ただ雪で毎年亡くなるひとを報道でみると、雪も同じぐらい危険なのではないだろうか。いずれにせよ思ったとおりにいかないものだ。そういうことを思いながら、レジを出て、真っ黒な雲をガラスの内側から見上げる。レジ近くの花屋でとても無愛想な店員から小さな花を買った。家内は花と子供の写真を撮って友人に自慢するそうだ。ガラスが風で揺れている。わたしは花を折ることなく、家にかえることができるだろうか。頼まれたこと、委ねられたことをやりとげることができるのだろうか。