2017-07-14

知らないまま

明日から三連休ということだが、わたしの生活はあまり変わらない。毎日同じことをして、毎日料理をする。それ以外にやりたいことはなく、すべきこともなく、ああ、そういえばブログとツイッターとTumblrがあったと思い出している。やりたいことかどうかはよくわからないがやりたいことのような気がする。さて今日もまだ梅雨明けしていないはずだが晴れていてきわめて蒸し暑く、わたしはアブラゼミらしき鳴き声が風にのってきこえてくる中、自転車に乗って歯科検診をうけにいった。狭い待合室に入ると暇そうな顔をした主婦たちがならび、わたしはその中に混ざってソファに座る。定期的に歯石を除去してもらっているのだが、味覚が向上したことに加えて、前よりも疲れにくくなった。という話を医者としたら口内環境が改善するとそういう効果もあるらしい。世の中知らないことだらけで、むしろ知っていることなどなにもないのではないか、と思えてくる。いや、おそらく知っていると思っていることしか世の中にはないのだろう。検診を終えて、受付で試供品の歯磨き粉をもらって外に出る。いつの間にか蝉の声はきこえなくなっていて、アスファルトが陽炎でゆらめき、風は止んでいる。少し離れたコンビニの駐車場でしゃがみこんで煙草を吸っている若者がいて、わたしをみてすぐに目をそらした。

帰り道、スーパーの食品売り場に行くと、店舗はなにも買う気がないのにクーラーの冷気を浴びたいがためにおとずれる子供たちと老人たち、そしてなにを買ったらよいのかわからず棚の前で右往左往している中高年男性たちであふれていた。夏はすぐそこで、街には知らないことがあふれている。そして知らないまま死ぬ。